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漢字とひらがなのこだわり

週刊文春をずっと日本から取り寄せて定期購読してるのだが
今連載中の江國香織のエッセイがどうにもこうにも気持ち悪くて嫌い。
この人の作品は「きらきらひかる」を読んだ事があるが、
その時も気持ち悪くて嫌いだったんだ。
今回エッセイ連載を読み始めて改めて思い出した。
なんつーか、軽井沢でアリスの丘だったかなんかそんな店をやってた
森村桂とかいう作家に通ずる気持ち悪さを感じて嫌いなのだ。

でも、活字中毒患者としては、目の前にある活字は読まずにいられない。

しかもアメリカに住んでいるという日本語活字に触れられる機会の弱者としては、
嫌いなものであれなんであれ活字であればつい読んでしまう。

そして嫌いだなあと思いつつ読んでいて気づいたこと。

この人の平仮名の遣い方が、嫌い。

特にこのエッセイでは食することに関しての話が多いのだが、それを彼女は
「たべる」と、平仮名で記する。それがイヤ。

「食べる」と書かれればさほど嫌悪感も無いのだが、「たべる」と
何度も何度も文中に平仮名で出てくると、何やら「べたべたした」感じを受けてしまうのだ。
そして、「食べる」こと自体が「べたべたした何やら醜悪な行為」な感じがして。

でも作家だから、そこは無論彼女の美意識を持って「たべる」と表記されているのだろう。
しかしそこが読者である私には受け入れがたい。
どうしてもべたべたした感じで気持ちわるい。それはもう、感覚の問題。

私自身、漢字で書くか平仮名にするかでこだわっているせいもあるかと思うが
以前実家でなにげなく言った言葉を末妹が

「・・・なんで今、ぜんぶひらがなでいったの(笑)」

と聞き取ったのには内心たまげた。

確かにその時私はひらがなで発音していたしそう頭の中で描いていたから。

ちなみに末妹は文筆業を生業としている。

ことほど左様に、書き表わす文字にしても話す言葉にしても、各自のこだわりというのはあるのだ。
江國香織氏の「たべる」にはきっと私は一生なじむ事は無いだろうなあ。
別にそれはそれでいいのだろうけど。

ちなみにアリスの丘の森村桂氏の作品は、ロシアへ旅行した時のエッセイ集を読んだ。
読めば読むほどコイツとは仲良くなれそうもない、と思った一作であった。
その後ずっと軽井沢に行く度に氏の店の前を通ったが、一度も入った事は無い。

読んでいて笑ってしまうのは椎名誠の文章。
なんというか、いつまでたってもオトコノコが成長しない感じで、楽しい。
いいなあ、楽しそうだなあ、と、思う。でも自分が椎名氏のヨメだったら爆発してそう。
椎名氏の奥様はご自身でチベットへ出かけられたりあれこれ行動的で
夫にかまけていないそうなので、えらいなあと思う。

文春で今連載していて面白いのは「まほろ駅前多田便利軒」。
当初全く知らなくて、取り寄せている少女マンガ誌で連載が始まるというので
ついでに原作を取り寄せて読み始めたのだが・・・面白い。
町田市のことなのだな、とわかるロケーションもともかく、キャラが皆たっていて
とにかくあっという間に読めてしまう。
キャラが生きているとこうも読みやすいのか、と驚く作品。

今文庫本で読んでいるのは浅田次郎の「蒼穹の昴」。
これがまた面白い。
漢字表記されている名前や役名をふりがなの(清王朝の発音の)音で読まねばならないと思うと
ちょいときついが、慣れてしまえばなんとかなる。
BJのお母様やその兄弟は中国生まれの中国育ちだったので、
おばさまのことを「太太(タイタイ)」と呼んでいたりしたから
むしろこの小説を読むとそういった呼び名が嬉しかったりして。

私がこの小説本を持ち歩いていたら、ナナが

「・・・・なに、の、・・・すばる?」

と聞いてきたのにも驚いた。

昴なんて漢字が読めるとは思わなかったので。
しかし「蒼穹」が「そうきゅう」なんて、日本人でも無理だろー。
大体それが「青空」だって意味だなんて、私だってこの小説読むまで知らなかったし。

ナナは私と同じで、漢字の成り立ちから意味から読み方の音まで知りたがる。
彼女はきっとこうしてずっと学んでいって、漢字も読めるようになって
中国語の意味までなんとなくつかんでいくんだろうな。
タロウはそんなの全く無理だが。まーこればっかりは向き不向きだわなー。




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1. 無題

明けましておめでとうございます。

蒼穹の昴、私も大好きです!!
読み返す度に「ハオ」だの「トエ」だのと返事をしだすようになります。
その外伝のような内容の『珍妃の井戸』も持っているので、もし興味がありましたらいつでも連絡ください。

ちなみに、週刊文春も子供の頃から読んではいらんことばかり覚えてました。

2. Re:無題

>aiさん

蒼穹の昴、文庫の2巻まで読み終えました。
どんどん面白くなっていきますね。ドキドキします。
私のイメージではこれは村上もとかさんに漫画化して頂きたいわ~。
龍玉といい、紫禁城といい宦官の京劇役者といい、
村上氏の作品「龍ーRON」の世界なんですよねえ。
珍妃の井戸?そちらも面白そうですね。

週刊文春でいらんことって(笑)
淑女の雑誌から、とかかしら(笑)

3. 無題

もしかして日本にいた頃はビッグコミックオリジナルを…?!
私も同じ漫画を思い出していました~。

週刊文春でいらんこと=淑女の雑誌から、という推察、、、お見事です。まさかこんなにハッキリ言ってくださるとは思わなかったので、お返事を呼んで大笑いしました。中村うさぎのエッセイ(たしかホストクラブだの整形手術だのという)も楽しみにしていた記憶があります。

4. Re:無題

>aiさん

ビックコミック本誌とオリジナルは、もうずっと前から
実家の両親が送ってくれてるので、1~2ヶ月遅れですが
いまだに読んでおります。
「龍ーRON」も連載中大体読んでいたのですが、
あまりに長くて・・・・・ちょっとわけわからなくなりました。
でも絵がきれいなので好きです。

中村うさぎのエッセイはこの頃「更年期」だの「老化」だのという
キーワードに変化してきてますよ(笑)
プロフィール

Mimi

Author:Mimi
1993年からアメリカ在住でしたが、
2021年8月、夫と2人で日本へ本帰国。
娘はカリフォルニアで社会人生活、息子はテネシー州ナッシュビルにいるらしい。

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