Jack Daniel's Distillery

BJが当直ではない土曜日なので、2人でテネシー州にある
ジャック・ダニエルの蒸留所見学に行って来た。



ゆっくり家を出たので、到着したのは昼の12時頃。
ビジターセンター近くの駐車場は既に満車。
案内の地図をもらって、オーバーフローの駐車場へ行くよう指示される。
この地図に日本語表記もあってびっくり。
日本からわざわざ来る観光客も多いのだろうか?





ビジターセンターの建物。
ここからツアーが出発、工場の敷地をぐるっと回ってまたここに戻って解散する。

ツアーは2種類。
歩いて説明を聞いて回る1時間ほどのツアーだけなら無料。15分毎くらいに出ている。
試飲出来るツアー(1時間45分)は有料で、ひとり10ドル。当然21歳以上でないといけない。
私達はクルマで、自力で来ているので試飲なしのツアー。
まあどうせ、お土産買って帰って家で飲み比べするからいいのだ。

BJは「ツアー、無料なの?」と驚いていたが、だってここに来てる人は皆
普段からジャックダニエル買って飲んでるロイヤルカスタマーでしょうよ!
さんざん貢いでるに決まってるんだから、そんな人たちからツアー代なんて取らなくてもいいんじゃないの!?
と言ったら納得していた。

ツアーはまず、ビジターセンターの前からバスに乗って出発。
山の上にある貯蔵庫のビルを横目に、工場施設の方へ下ってバスからは下車。
ここからは歩いて回る。



曇天だったので写真が暗くて申し訳ないが、奥に見えているのが露天で炭を作る施設。
炭焼き小屋じゃないんだー!
井桁に組んで乾燥させているのはテネシー産のメープル材だそうで、これを炭にするのだが
着火に使うのはここの工場のウイスキーだそうだ。
灯油とかそんなの使ったら、炭にその臭いがついてしまうからダメなのだそうで。
なるほどね。

その炭を豆くらいのサイズに砕いて敷き詰めた大きな桶の中に、
発酵したての透明なウイスキーを少しずつたらして濾過していく。
これをチャコール・メローイング(charcoal mellowing)といい、
これがテネシーのサワー・マッシュ・ウイスキー(sour mash whiskey)の特徴なのだそうだ。
チャコール・メローイングをしないのがバーボンだそうで、
その違いは初めて聞いた!
ジャックダニエルもワイルドターキーも、同じバーボンだと思ってたわー。



1866年にジャックが見つけた湧き水。
鉄分を含まない理想的な水で、この水の為にジャックはここに蒸溜所を作ったのである。
じかに飲んでみたかったな。



湧き水の出ている洞窟の外観。



2000年に新しく設置されたブロンズ像。
ジャック・ダニエル本人は5フィート2インチしかない小柄な人だったが、
この像は若い時の顔立ちに加え、身長も5フィート7インチにしてちょっと格好良くしてあるそう。
フォトショしたみたいなもんか。
もともとここにあった大理石の像は今はビジターセンターの中に設置されている。
そちらは等身大だそうだ。
ちなみにここの像の足元には「Jack on the Rocks」と彫られている。
「ジャックが岩に立つ像」という意味と「ジャック・ダニエルウイスキーのオンザロック」とが
かけてある洒落らしい。

一回り見学し終わり、ビジターセンター内の売店でお土産にウイスキー購入。
300ドル以上も買い込んでるお父さんとかいて、それを見てやっぱり
ツアーくらい無料でいいよね、と思う私。

ところでここリンチバーグという町があるムーア郡は「ドライ・カウンティ」である。
アルコール類の販売が禁止されている群なのだ。
売っちゃいけないけど作ってもいいわけ?と不思議だったが、その辺もツアーで説明してくれた。
郡がドライ・カウンティになり(今でも全米あちこちにそういう郡がある)
その後禁酒法時代になり、ずっとこのジャック・ダニエル蒸溜所ではウイスキーを作れなかった。
その間ジャックから蒸溜所を継いだLem Motlowは荒物屋などをして必死でしのぎ、
禁酒法が終わるのを待った。
しかし禁酒法が終わってもドライ・カウンティの法は変わらなかった。
そこでLemは自身が州議会の上院議員になり、法を変え、ウイスキー造りが出来るようにしたのである。
・・・その手があったか!って感じよね。すごい実行力。
もっとも「ウイスキーを造って良い」事にしただけで、ドライ・カウンティなのは変わってないそうだが。
面白い。

現在もその法律のままなので、この町でウイスキーを買えるのは蒸溜所の敷地内だけ。
町の土産物屋では、ジャック・ダニエルのノベルティグッズやジャム、BBQソースなどは売っているが
アルコール類は販売されていない。



町の中心にあるcourthouse。
この周りにぐるっとお土産物屋やレストランが軒を連ねる。
町の一番の繁華街、中心地。一回り徒歩3分。こじんまり。

まあ何しろこのムーア郡にはここリンチバーグしか町がなく、
信号機にいたっては1基しかないそうだからその小ささたるや推して知るべし。



Lemが蒸溜所を閉鎖している間、経営していた荒物屋。
現在はジャック・ダニエルのお土産物屋。





ジャック・ダニエルでは樽は新品を1回使うだけなので、
使用済みの樽はこうして植木鉢に加工されたり家具にされたり、
あるいはワインの醸造に使う所へ卸されたりしている。
パブなんかに置いたら良さそうな、樽のテーブルとかもあった。



これは、誰の像だっけ?



また3時間程ドライブして無事帰宅。
早速お土産に買ってきたジャック・ダニエル2種類と、比較のためディッケルというブランドの
テネシーウィスキーも出して利き酒大会。
写真左からディッケル、ジャック・ダニエルのホワイトラビット・サルーン、
ジャック・ダニエルのシングルバレル。
シングルバレルというのはその名の通りひとつの樽からとったウイスキーである。
普通の商品ではいくつかの樽からブレンドして、バランスを取ったウイスキーを作るのだが
シングルバレルは一番良い状態の樽ひとつだけ。
色も濃いし香りも良い。

飲み比べてみると・・・やっぱり値段は正直だなー、という感想。
ディッケルが一番アルコール臭く、シングルバレルが一番香りが良い。
アルコール度数はディッケルが一番低く、シングルバレルが一番高いのにも関わらず、
香りと味わいを比べるとアルコールを一番感じるのはディッケル。

ついでにヘネシーのブランデーも出して比べてみたが、
やっぱりブランデーはぶどうのお酒!って感じ。
テネシーウイスキーと比べるとはるかに甘く、果実の味がする。
こんなに違うもんなのねー。

ところでジャック・ダニエル蒸溜所では、給料日に職員にウイスキーを配るのだそうだ。
ドライ・カウンティで合法的に酒を手にいれる方法、とか言ってたけど洒落てて面白いな。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

美味しそう!

最近でこそ、健康を考えて赤ワインを飲むようになりましたが
(最近ではビールまでドクターストップなんだよう…( ; ; )
20代から大好きなのはウィスキーな私にとって
よだれもんですわー

チビチビやるの大好き〜〜〜

日本でも先の朝ドラのマッサンで小さなブームになって、山崎だとかのウィスキーががっつり並んでましたが
最近は少し下火気味かなあ。
旦那さんと二人デートでこういうお土産利き酒会って素敵!
彼もウィスキー好きなんで
私も誘ってみようかなあ。日本のウィスキー工場見学。

Re: 美味しそう!

>JORIさん

私も、もとはビール党だったのですが
ちょっとでも体にマシなように・・と、今は赤ワイン派です。
つか、飲むなよって話なんですけどね(^^;;
ウィスキーとか蒸留酒全般はあまり好きじゃないのですが
こうやって飲み比べてみるのも面白いです。

そういえば「マッサン」ってそういう話でしたっけねー。
あれは例のアメリカ人女優さんが人気をさらっていったような気がしますが。

蒸溜所デート、面白かったですよ!
日本にもあちこちにありますよね。
私は昔、軽井沢でオーシャンウィスキーの蒸溜所見学に行った事があります。
試飲させてくれて、初めて飲んだ透明なウィスキー(全く色がついてない)が
美味しくてびっくりした覚えが。
金沢近辺なら、日本酒の酒造とかも見学させてもらえるのでは?
大人ならでは、のデートですよね(^^)
プロフィール

Mimi

Author:Mimi
アメリカ生活もかれこれ20年。
夫と子供2人(うち1人は大学進学でオハイオ在住)、猫1匹とアラバマの田舎に住んでいます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR